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歯に関する「マメ知識」こっそり教えます。

歯科医「野村」のたわごと。#1「歴史的人物の歯ぎしりって⁉」

2017.11.03 Fri

「歯ぎしり」といえば、ストレスが原因とも言われますが実は歴史上の人物もしばしば歯ぎしりをしていたようです。たとえば、かのキリストの弟子であるルカが伝えた聖書の重要な一節の中に、悔しい時に歯ぎしりをする、という内容が登場します。話はとびますが、「切歯扼腕(せっしやくわん)」という中国の書物に出てくる 四字熟語があります。これは歯ぎしりをしたり、腕を強く握りしめたりすることで怒りや 悔しさを表現することの形容ですが、それだけ歯ぎしりをすることは、人間の強い感情を表しているのです。我が国からは小林一茶を登場させます。彼が残した句にこんなものがあります。 「歯ぎしみの拍手ともなりきりぎりす」 聞こえてくるきりぎりすの鳴き声に合わせて、自分で歯ぎしりをして風情を楽しんでいる様子です。風流ですね。

 

文・野村洋文(のむらひろふみ)

4月6日生まれ。埼玉県出身。日本大学歯学部卒業後、トロント大学歯学部留学。現在は木下歯科医院で勤務しながら食と口の評論家として活躍中。趣味は食べ歩きと読書。

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